こんにちは、三浦千佳です
3月19日（月）に開業60周年を迎える書写山ロープウェイ。
現在は工事中ですが、
3月18日（日）に新客車に生まれ変わります
そんな
書写山にある姫路を代表するお寺の一つ圓教寺で、先日
伝統文化行事「鬼追い会式」が開催され、取材に行ってきました
みなさんは、ご覧になったことがありますか？
この鬼追い会式は、圓教寺の開祖 性空上人が亡くなった約1000年前から続くとされる伝統行事です
まず、登場したのは顔を隠した赤鬼と青鬼。
圓教寺摩尼殿の裏にある白山権現に登り、今年の厄払いをしてくれるのです。
実は、この圓教寺の鬼には角がありません。
赤鬼は毘沙門天の化身の若天、青鬼は不動明王の化身の乙天で山の守護神だと考えられていて、五穀豊穣をもたらし、災いを福と転じさせる神としても崇められているのです
この急な山道を鬼たちは登っていきます。私も登ってみましたが、険しくて息が切れました。
なんだか、神聖な場所に近づいている気配が濃くなっていきます
頂上では、箸に使うと健康になると伝えられている「カラスザンショウ」で作られた「鬼の箸」が参詣者に授与されました。
「鬼の箸」は「魔除けの箸」とも言われているそうです。
みなさん手を伸ばして箸を受け取っていました
松明に火が灯され、五穀豊穣と新年の幸福を願った鬼たちの舞が始まります。
鬼の迫力に泣き出す子どもたちも！
白山権現で舞を踊った鬼は下山し、再び摩尼殿にやって来ます。
赤鬼は宝珠の描かれた槌を背負い、右手に鈴、左手に松明を振りかざし、
青鬼は両手で宝剣を握り、力強く足踏みします。
赤鬼・青鬼は打ち鳴らされる半鐘の音に合わせ、お坊さんたちの法要とともに、舞踏祈願を行います。
締め切られた摩尼殿は、松明の煙りで、真っ白！
幻想的な空間が広がります 昔はこの松明の火の大きさ、燃える場所などによって、豊作か凶作かを占っていたそうです
私もすっきりと厄払いをすることができた気分です
このような歴史ある行事は、姫路市の文化を後世に伝えていくうえでも重要な取り組みですね。
こういった伝統行事も開催されていますので、ぜひみなさん新しくなったロープウェーで書写山にお越しくださいね
