こんにちは、三浦千佳です

芸術の秋ですね!
みなさんは、舞台などを鑑賞することはありますか?
姫路市文化国際交流財団は、今年で設立30周年を迎えます。
その記念事業の一環として、先日文化センターで、舞台技術講習会が行われました。
講師は、姫路市出身の演出家 鄭 義信さんです。
1998年に「愛を乞うひと」でキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞、アジア太平洋映画祭最優秀脚本賞など数々の賞を受賞し、「焼肉ドラゴン」では第12回鶴屋南北戯曲賞、第8回朝日舞台芸術賞グランプリ、第16回読売演劇大賞の大賞・最優秀作品賞などの演劇賞を総なめにされた方です

そんな著名な演出家が講師を務めるとあって、参加者は満員御礼

参加者の大半を占める高校生達は、滅多にないプロの演出家による講習会に目を輝かせていました。
この日行ったのは、グループに分かれての演習会

「浦島太郎」や「白雪姫」「シンデレラ」などの過去の名作にもし「タイムマシン」があったらどうなるか?というテーマで、それぞれお芝居を作り上げていきます。
参加者たちは、配役や構成、演じ方、エンディングまで、みんなで相談・協力しながらすべて自分たちで練り上げていきました

普段は取り組まないアプローチからの演劇練習に、参加者たちは刺激を受けた一日だったようです

鄭 義信さんは、「コミュニケーションをとりながら作り出す集団創作は演劇の原点。それをみんなで批判して練りなおすのも勉強になる。演劇の面白さを少しでも感じていただければ」とお話されていました

参加者たちは「色々な世代の方と触れ合って、部活にはない楽しみがあった。」
「自分たちで作ったものを披露できたことが勉強になった。」などの感想を述べていました

またキャスパホールでは、姫路市文化国際交流財団設立30周年記念企画として、鄭 義信さん演出の「20世紀少年少女読本」が開催されました。昭和の時代を彷彿とさせる細部まで作り込まれたセット、そして、その昭和の時代を必死で生きた人々の姿に、涙する方も多く、大好評のうちに終わりました



参加者の皆さんは社会人ばかりで、仕事後に集まり、1か月以上毎日練習に励んで本番を迎えられたそうです。
私も見学に伺いましたが、
鄭 義信さんの優しくも繊細な指導は、さすがプロのきめ細やかさでした
参加者の方からも、「著名な演出家
鄭 義信さんの舞台に立たせてもらえるだけでお芝居を続けていてよかったと思います。とても勉強になり、今後この経験を生かして、播磨地域の演劇文化のさらなる発展の一助になることができれば」とコメントをいただきました。
演劇界から高い評価を受けている鄭 義信さんの公演は10年に1回行われているということで次の開催が楽しみですね
このように文化芸術方面で活躍されている姫路市出身の芸術家はまだまだたくさんいらっしゃいます。
姫路市文化国際交流財団では、こういったイベントをきっかけに、芸術家たちの認知度を上げ、市民の芸術への関心を深める施策の推進に努めていきたいということです
